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Happiness

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■今、守るべき参拝作法

神社に参拝するとき、もっとも大切なのは敬虔な心。
形にこだわる必要はないのだが、
やはり基本となる参拝作法は知っておきたい。



ご社殿に参拝するときの様式には、それぞれに深い意味が込められている。

神社に参拝する場合は、手水舎で手や口を洗い清めた後、ご社殿に拝礼を行います。方法としては、「二礼二拍手一礼」が基本です。礼は「拝」ともいわれ、腰を折って深く頭を下げること。拍手は、「柏手(かしわで)」や「開手(ひらて)」と書かれるときもあり、いずれも神前で拝礼する際に行われる行為です。

出雲神社や宇佐八幡では、二礼ではなく四礼を行います。また、日本の神社の最高峰である伊勢神宮では、「八開手」という特殊な拍手がありますが、一般の参拝者は、そこまで知らなくてもかまいません。基本となる二礼二拍手一礼に心を込めて、静かにお参りさせていただけば十分でしょう。

スピリチュアルな解釈では、自分の守護霊に対して、祀られているご祭神への取り次ぎを願って一礼。ご祭神に向かって一礼。二拍手で神霊にご挨拶をしてから、願い事などを伝えます。最後の一礼は、参拝させていただいたことへの感謝を込めて。参拝者にとってもっとも大切なのは、敬虔な思いを持って社殿に向かうことなのです。





心身を守っていただいたお守りは、どうやってお返しすればいいのか?

神社では、どこでもお守りが授けられています。ご利益は様々ですが、基本的には「神社の清浄なエナジーや、神職のかたの祈りの心が込められたもの」として、身辺に持たせていただけばいいでしょう。

目安ですが、授かって1年ほど過ぎると、自然にお守りのエナジーも薄れてきます。もちろん、そのまま持ち続けてもいいのですが、再び参拝する機会があれば、神社のかたにお願いし、古いお守りをお返ししてください。また、授かった神社ではなくても、丁寧にお願いすれば、古いお守りを奉納させていただけると思います。1年間にわたって心身を守っていただいたことに感謝しましょう。

一方、神社で引いたおみくじを、ご神木に結びつけたりするのは、とても迷惑な行為です。結ぶ場所を設けている神社があるのも、木々を傷つけることがないようにという、神社側の自衛策なのです。おみくじは、神様から参拝者に向けて届けられるメッセージですから、大切に持ち帰り、そこに書かれた意味を噛みしめてください。





金額で信仰を測るのはもってのほか!お賽銭は神社に捧げる「管理料」。

神社で願い事をするときに、「今日の願い事はどうしても叶えてほしいから、たくさんお賽銭を入れた」などという経験はないでしょうか?多くの日本人は、祈る気持ちの強さを、無意識のうちにお賽銭の額に換算してしまいがちです。

冷静に考えれば、お賽銭の額によって神様からの評価が変わることなど、あるはずがありません。むしろ、「たくさんお賽銭を入れたから願いを叶えるのが当然だ」といわんばかりに、神様を相手に駆け引きをしようとする心そのものが、物質主義に汚されているといえるのではないでしょうか。

お賽銭は、神様に捧げるものではありません。参拝者から神社を管理しているかたがたに、感謝を込めて差し出す「管理料」のようなものです。

神社のご神域を守っていくには、多くの人手と金銭が必要です。いつ参拝しても、境内が美しく掃き清められているのは、目に見えないところで神社を守り続けている人々がいるからだということを理解して、お賽銭を納めましょう。








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Hanako(ハナコ)No. 961
2009 | 12.24 [雑誌]

価格:500円(税込、送料別)





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